2016/08/08

ePubをKindleで読めるように変換する方法


Kindleでは、PDFならそのままKindleの「documents」フォルダに入れて読むことができます。
しかし、ePub形式の電子書籍ファイルは「documents」フォルダに入れても読むことができません。

JailbreakすることでePubファイルのまま読めるようにすることも出来るようですが、JailbreakするとKindleがサポート対象外になり故障時などに困ります。

Calibreで変換する方法を紹介しているサイトも多いようですが、本記事では、Calibreは使わず、Kindle PreviewerやKindleUnpackなどを使って、ePubをKindleで開くことができるファイル形式に変換して読む方法を紹介します。
今回の内容を簡単に示すと以下のようになります。

.epubファイル(Kindleで読めない)
 ↓ 「KindleGen」または「Kindle Previewer」で変換
.mobiファイル(Kindleで読める)
 ↓ 「KindleUnpack」で変換
.azw3ファイル(Kindleで読める)
 ↓
Kindleへ転送

1.「KindleGen」あるいは「Kindle Previewer」をダウンロード&インストールする。

Amazonの公式ツールがここからダウンロードできます。

Windows版のツールのファイルサイズは「KindleGen」が3MB弱、「Kindle Previewer」は200MB弱です。
「KindleGen」だけでもePubから.mobiファイルに変換できます。ただ「KindleGen」はコマンドラインツールなので、使い方がよく分からない人は「Kindle Previewer」が良いかもしれません。

2.「KindleGen」あるいは「Kindle Previewer」でePubを変換する。


「KindleGen」のReadmeにはお勧めできないと書いてあるものの、解凍した「KindleGen」の実行ファイルのアイコン上に、ePubをドラッグ&ドロップすると、ePubと同じディレクトリ(フォルダ)内に.mobiファイルが出力されます。



出力された.mobiファイルをそのままKindleの「documents」フォルダに入れても読むことが出来ます。
しかし、出力された.mobiファイルは、ファイルサイズが元のePubよりもかなり大きくなります。

という訳で、もうひと手間かけて.mobiファイルを軽量化します。

3.「KindleUnpack」で圧縮する。

「KindleUnpack」というツールを使い、.mobiファイルを圧縮します。
「KindleUnpack」はここからダウンロードできます。
Pythonスクリプトなので、Pythonをインストールする必要があります。
スクリプトがPython 3.Xに対応していないので、Python 2.7.X系統をインストールします。
【2018/08/01追記】
アップデートでPython 3.4以降に対応したようです。

Pythonをインストールした後、KindleUnpack.pywをダブルクリックで起動します。


上から「入力ファイル」、「出力フォルダ」、「オプション」です。

「Browse」をクッリクし、「入力ファイル」と「出力フォルダ」を設定します。
[Split Combination Kindlegen eBooks]にチェックを入れ、[Start]で処理を開始します。

設定した「出力フォルダ」に「mobi8-(元のePubファイル名).azw3」が出力されます。
これで.mobiファイルよりも軽量化された.azw3ファイルが出来ます。


* KindleUnpackを用いることで、.azw3ファイルからePubファイルへの変換も行えますが、DRMのない.azw3ファイルしか扱えないようです。もし変換したい場合には何らかの方法で事前に.azw3ファイルからDRMを解除しておく必要があります。

4.Kindleに.azw3ファイルを転送する。


後は、KindleをPCにUSBケーブルで接続して、Kindleの「documents」フォルダに.azw3ファイルを入れれば、読むことができます。

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