Raspberry Pi 3 Model B+を、Raspberry Pi用のディスプレイやキーボード、マウスなしでssh接続でセットアップする方法です。手元にMacBookしか無い状態でセットアップを行いました。
同様の記事はたくさんありますが、コマンド操作を多用していて手順を覚えにくいものもあったので自分用の備忘録として残しておきます。当方も素人ですので、ある程度の知識があれば出来る程度の内容かと思います。
注意事項
・記事作成時点での情報に基づきますので、古い情報を含むかも知れません。ご留意ください。
・コメント等でご指摘頂ければ修正したいと考えております。
・本記事に書かれていることを行ったことによる如何なる事象についても責任を負いかねます。自己責任で行ってください。
使用した環境
- Raspberry Pi 3 Model B+
- MacBook Pro(macOS Mojave)
今回、購入したもの
- 本体:Raspberry Pi 3 Model B+
- microSDカード(32GB)
- スイッチ付きmicroUSBケーブル
そのほかに使ったもの
- USB充電器
- microSDカードリーダー
- Ethernetアダプタ
- LANケーブル
microSDカードリーダーやEthernetアダプタ付きのUSB Cハブがあると便利です。
Mac用の設定手順としてまとめていますが、SSH接続する手順までは、基本的にWindowsも同様に行える筈です。
以下、設定手順。
1. Raspberry Pi用のOS(Raspbian)イメージをダウンロードする
microSDをリーダーにさして、Macに繋いでmicroSDを認識したら、SD Memory Card Formatterを起動します。
「カードの選択」が間違っていないことを確認して、「フォーマット」を実行します。
macOS搭載の「ディスクユーティリティ」でフォーマットしても良いかと思います。
3. microSDカードにOSイメージを書き込む
公式サイトの
インストール手順によると、
Etcherというソフトをインストールして使うことが推奨されています。マルチOS対応のソフトなので、Macの場合だけでなく、Windowsの場合でも使えます。
Etcherをダウンロード&インストールします。
引き続きmicroSDがマウントされた状態で、Etcherを起動します。
「Select image」を選択し、ダウンロードしたRaspbianのZipファイルを選択します。Zipファイルを解凍していた場合はimgファイルを選択します。
「Select drive」を選択し、先ほどフォーマットしたmicroSDを選択します。
「Flash!」を選択すると、書き込みが始まります。
自動で、「Validating」に移行します。
書き込みが完了するとmicroSDカードが自動的にアンマウントされます。
(※「Flash!」する前に、歯車ボタンを押してオプションから「Auto-unmount on success」のチェックを外しておくと、アンマウントされません。)
4. SSHを有効化する
上記のオプションをいじっていない場合は、もう一度microSDカードを抜き差しして、マウントします。
microSDカードのルートにsshという空ファイルを作成する為に下記のコマンドをターミナルから実行します。
$ touch /Volumes/boot/ssh
microSDカードをアンマウントします。
5. Raspberry Piを起動する
microSDカードをリーダーから取り外して、Raspberry Piに挿します。
Raspberry PiをLANケーブルでMacのEthernetアダプタかMacが接続しているルーターに接続して、Raspberry Piの電源を入れます。Raspberry Piの電源ケーブルにOn/Offスイッチの無いのUSBケーブルを使っている場合は、繋ぐと起動します。
OSが起動するのを1-2分ほど待ちます。
6. Raspberry PiにSSH接続する
Rapsbianのデフォルトでは、IDが 「pi」、ホスト名が「raspberrypi」、パスワードが「raspberry」となっているようです。
Macのターミナルを開いて、下記のコマンドを実行します。
$ ssh pi@raspberrypi.local
次に
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?
と表示された場合は、ターミナル上で「yes」と入力します。
pi@raspberrypi.local's password:
とパスワードを聞いてくるので、ターミナル上で「raspberry」と入力します。
接続できると以下のような表示となります。
pi@raspberrypi:~ $
エラーが出て繋がらない場合
以前に、同様の設定を行ったことがある場合などに以下のようなエラーがでる場合があります。
Raspberry PiにSSH接続した状態で、下記のコマンドを実行すると以下のような設定画面が開きます。
$ sudo raspi-config
パスワードの変更やタイムゾーンの変更、地域設定などを行う。
8. 電源を切る
Raspberry PiにSSH接続した状態で、下記のコマンドを実行します。
$ sudo shutdown -h now
以上です。