Pythonの可視化ライブラリには、matplotlibやplotlyなどがありますが、基本的には2次元までデータの可視化向きで、3次元データの可視化にはParaViewを使った方が動作も軽いです。
本記事では、以前の記事と同様に、国土地理院の基盤地図情報(数値標高モデル)のDEMデータから変換したGeoTIFFを用いました。DEMデータの結合方法やGDALの導入については、本記事でも割愛します。
また今回は、3次元表示に当たり軸の単位が揃っていた方が都合が良いため、GeoTIFFへの変換時にUTM座標に変換したデータを用いました。
実行環境:MacBook Air(M2、2022、メモリ:16GB)
ParaViewでは、GeoTIFF形式のDEMデータも読み込めるようですが、下記の例では、DEMデータの指定範囲での切り出しや解像度変更、vtk(Visualization Toolkit)形式への変換を試しました。
スクリプト例:
出力例:Scaleの設定からZ軸方向を10倍に強調
参考:
ParaViewはVTK ASCIIではなくBinaryでないとNaNを読み込めない - Qiita
NaNを含むデータをParaViewで表示するにはVTKライブラリを使ってVTK ASCII形式でファイルに出力すると「nan」と表示されます。このファイルをParaViewで開くと
また、以下のようにカラーマップを作成すると好きなカラーマップを追加できます。
スクリプト例:前回の記事と同様にwiki-schwarzwald-contを設定
出力例:
関連記事
【Python】matplotlibでDEMデータを表示する